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【Aiの視座 第3回】ブロックチェーンと、これからの「信用」

特集 Aiの視座 -これからの世界の見つめ方-

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多様化する「信用」

 

ーーブロックチェーンは、改ざんがほぼ不可能であるという、その安全性も大きな特徴の1つです。このセキュリティの強さは、今後どのような形で生かされていくと思いますか。

 

 時価総額第2位の仮想通貨「イーサリアム」というものがありますが、その大きな特徴として「スマートコントラクト」がよく話題にのぼりますよね。プログラムに基いて自動的に実行される契約のことですが、これとブロックチェーンと組み合わせることで、当事者間の私的な取引をプログラムとしてブロックチェーン上に記載し、契約の執行条件が満たされたら自動的に契約が執行される仕組みを作ることができます。つまり、ブロックチェーンによって安全性が担保されているため、その人の情報は信頼に足るとあらかじめはっきりしている。よって、迅速な取引が可能になります。

 

 

ーーいちいちその人が信頼するに足る相手かどうか、といった判断をする手間が省けるわけですね。

 

 その通りです。つまり、ある種の「信用」を作っている。で、これからのAI+ブロックチェーン時代には、この信用というものが重要な鍵になると思います。前回、家電が長持ちしたらメーカーにインセンティヴが入る仕組みができるのでは、という話をしました。メーカーが商品購入者とスマートコントラクトで「5年間は壊れません」という契約を結んで、それを守れたらバックを得るーーそういう形だって考えられますよね。これも、信用の1つの形です。これからは、企業であれ個人であれ、そうした信用のベクトルが増えていくことが考えられます。

 

 

ーーこれからブロックチェーンに載る個人情報が増え、かつ多様になる、と。そして、その信頼性の高いデータは、それが多様であるがゆえに、多様な信用を生むわけですね。

 

 これまでの信頼は、基本的に「お金」によって担保されるものでした。例えば、銀行からお金を借りるには、信頼がなくては難しい。普通の勤め人である個人が銀行に行ってお金を借りようとしても、簡単には貸してもらえません。しかし、それが会社経営者で、それなりに実績もあれば、ハードルはだいぶ下がります。

 

 

ーーつまりこれまでは、すでにある程度お金を持っているか、あるいはこれからお金を生みそうな人間に分があった。

 

 その通り。今は信用評価って、ほぼ銀行しかやっていないんですよね。もちろん、お金を借りるに際して、銀行は貸す相手についていろいろ調べます。でも、結局は一元的な見方しかしていないんですよ。つまり、お金という観点が一番重要になる。でも信用のベクトルが増えて、評価するポイントが多様化すれば、必ずしも「お金」が絶対条件ではなくなります。つまり、普通の人でもお金を借りやすくなる。これもやはり、以前お話した「個人の時代の到来」というところに繋がってくる話ですね。

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